LEDビジョン・大型ビジョンの販売・メンテナンス

LEDビジョン(大型ビジョン)の基礎知識

1. はじめに

LEDビジョンは、簡単に言うとパソコンモニターと同じで、下写真のようにパソコンの画面やDVD、TVなど、モニターに出力できるものを表示させる事ができる大型のモニターです。
 
LEDビジョン(大型ビジョン)のテスト表示写真

Windowsデスクトップの一部が表示されています。
 
しかし、パソコンモニターとは用途と金額が大きく異なるため、解像度、視認距離、画面サイズなどを、費用対効果を考慮しながら決定していく必要があります。

2. LEDビジョン(大型ビジョン)のピクセルについて

LEDビジョンは、ひとつひとつのピクセルがLED(発光ダイオード)で作られています。ピクセルとは、コンピュータでの画像における色情報(色調や階調)の最小単位のことです。
 
下写真のように、コンピュータの画像は全てピクセルの集合によって表現されています。
 
LEDビジョン(大型ビジョン)のピクセルについて

 
 
LEDビジョンの1ピクセルは、RGBのLED球の集合で構成されています。
※RGB・・・レッド、グリーン、ブルーのこと。
 
LEDビジョンの1ピクセル

左は砲弾型LED、右はSMD型LEDです。SMD型LEDでは、チップ1つの中にRGBの発光素子がセットされています。

3. LEDを使用している理由

LEDビジョンでLEDを使用する理由は、輝度の高いLEDを光源にすることで、日光の明るさの中でも、映像を視認できるようにするためです。輝度が低いと、スマートフォンのように、日光の下での視認が困難となります。
 
LEDビジョン(大型ビジョン)で使用される砲弾型LEDチップ

LED(発光ダイオード)
LEDとは、電圧を加えることで発光する半導体素子です。LEDビジョンは、ピクセル自体が発光するためバックライト方式のモニターやTVとは、発光原理が異なります。

4. 解像度について

解像度とは、「ひとつの絵をどれだけの点(ピクセル)で表現しているか」を表す数値のことです。使用するピクセル数が多い程、高解像度(高画質)となります。
 
LEDビジョン(大型ビジョン)の解像度について

 
テレビやモニターでは、
 
  フルHD ・・・ (W)1,920 × (H)1,080 ピクセル
  4K ・・・ (W)3,840 × (H)2,160 ピクセル
 
といった規格が現在代表的な解像度です。

5. ピクセルピッチについて

 
ピクセルピッチとは、「隣接ピクセル間の距離」の事です。ピクセルピッチが小さいほど、面積あたりの解像度が高くなります。
LEDビジョンのピクセルピッチ

 

ピクセルピッチ【小】
メリット
 ピクセルピッチ大と比較すると、近距離でも視認可能
 面積あたりのピクセル数が多いため、同一面積であればこちらの方が解像度が高い。
デメリット
 ピクセルピッチ大と比較すると、面積あたりの金額が高い。
 
 
ピクセルピッチ【大】
メリット
 ピクセルピッチ小より面積あたりの金額が安い。
デメリット
 ある程度の距離がなければ映像を視認できない。
 面積あたりの解像度が低い。

同一面積であれば、ピクセルピッチが小さいほど映像はきれいですが、LEDビジョンとターゲットとなる場所までの距離によってはオーバースペックになることがあります。弊社では、設置場所とご予算から、最適なピクセルピッチをご提案致しています。

6. ピクセルピッチ別解像度比較

(W)2,000 mm × (H)1,000 mmのLEDビジョンを、3.9mm、5.8mm、7.8mm、10mmピッチの4種類で解像度を比較すると、以下写真のようになります。
 
LEDビジョン3.9mmピッチ

3.9mmピッチ
  解像度 : (W)512 × (H)256 = 131,072 pixel
 
LEDビジョン5.8mmピッチ

5.8mmピッチ
  解像度 : (W)336 × (H)168 = 56,448 pixel
 
LEDビジョン7.8mmピッチ

7.8mmピッチ
  解像度 : (W)256 × (H)128 = 32,768 pixel
 
LEDビジョン10mmピッチ

10mmピッチ
  解像度 : (W)200 × (H)100 = 20,000 pixel
 

ピッチの大きさに比例して、画質が粗くなり、文字が見にくくなってきます。
 
10mmピッチに関しては、最下段の文字がつぶれていますが、これは(W)2,000 mm × (H)1,000 mmという大きさのLEDビジョンで、10mmピッチを選択すると、20,000pixelまでしか表現出来ないためです。
 
例えば、(W)5,000 mm × (H)3,000mmのLEDビジョンで10mmピッチを選択した場合、解像度は(W)500 × (H)300 = 150,000pixelとなり、上写真3.9mmピッチよりも鮮明な画質となります。
 
画質の鮮明さは、pixel数の合計値に比例します。

漢字は文字がつぶれやすいため、他社広告を募集して運用される方は「画面サイズ」と「ピクセルピッチ」の選定が最も重要な項目となります。

7. LEDビジョンの解像度

LEDビジョンで高解像度を実現しようとすると、その分使用するLEDが多くなるため、より高額となります。
 
現在の主流解像度は、Full-HD(1,920 pixel × 1,080 pixel)ですが、LEDビジョンでこの解像度を実現するためには、莫大なコストが必要なため費用対効果の視点ではオーバースペックになりがちです。
 
下2つのLEDビジョンは、Full-HDではありませんが、TVCMの放映を行っても、解像度の不足は見られません。但し、あまりに小さな文字はつぶれてしまいます。
 
※写真クリックで拡大
LEDビジョン(大型ビジョン)の解像度例1

画面サイズ
  (W)8,320 mm × (H)4,800 mm (16mmピッチ)
解像度
  (W)520 pixel × (H)300 pixel = 156,000 pixel
 
LEDビジョン(大型ビジョン)の解像度例2

画面サイズ
  (W)6,400 mm × (H)3,840 mm (26.7mmピッチ)
解像度
  (W)240 pixel × (H)144 pixel = 34,560 pixel

8. ピクセルピッチと視認距離

ピクセルピッチには、大小複数の種類があり、前述した面積あたりの解像度と共に視認距離にも大きく関係します。
 
下記は、同一の写真を拡大縮小したものですが、左の写真は目が粗く全体像を捉えにくいのに対し、右は縮小している分、目の粗さが目立ちにくくなり、比較的全体像を捉えやすくなっています。
 
LEDビジョン(大型ビジョン)のピクセルピッチと視認距離

※クリックで拡大
 
LEDビジョンのピクセルピッチも同じ理由で、大きなピッチは至近距離では目が粗く画像を捉えにくいですが、距離をおいてみると目の粗さが目立たなくなり、TVやパソコンで見る画像と変わらない画質になります。
 
 
ピクセルピッチごとの適正視認距離には、以下の目安があります。
 

適正視認距離 = 「ピクセルピッチ × 1.16m」以上の距離
※この計算式では、ピクセルピッチをメートル換算する必要はありません。
※LEDビジョン設置場所~ターゲット地点(見せたい場所)までの距離が、
 適正視認距離になることが望ましいです。

 
例えばピクセルピッチが10mmの場合は
 
10mmピッチ × 1.16m = 11.6m
 
となり、あくまで目安ですが11.6m以上の距離であれば、目の粗さが目立ちにくいということになります。

9. まとめ

解像度が高い程、LEDビジョンの画質は良くなるが、使用するLEDが多くなるため、高額になる。
 
LEDビジョン設置場所 ~ ターゲット地点(見せたい場所)までの距離が、適正視認距離になる事が望ましい。
 
 適正視認距離 = 「ピクセルピッチ × 1.16m」以上の距離
 
ピクセルピッチが小さい方が、距離を選ばず綺麗に見えるが、面積あたりの金額が大きくなるため、適正視認距離を考慮し、ピクセルピッチを選定する方がコストパフォーマンスが高くなる場合が多い。
但し、最低限希望する解像度は確保する必要がある。
 
適正視認距離に問題がなければ、小さなピクセルピッチを選択するより、大きなピクセルピッチを選択して同一解像度にする方が、画面サイズが大きくなる分視認効果が高くなる。